蝶理で働く人

和久 勝則

スポーツの世界から、商社の世界へ

    小学校から、ずっとサッカーに向き合っていました。部活はもちろん、興味もサッカー一色。進学の際もサッカーを軸に検討を重ね、国立としては全国に2校しかない体育学部がある大学を選択しました。同学部生の卒業後の進路は、一般企業への就職をはじめ、体育教師になる人やプロリーグのスタッフになる人、プロスポーツ選手になる人など様々です。地上波で放送されるような試合に大学の友人が出ていることもあります。大学のサッカー部時代は強烈な競争社会に生きていました。当時8軍まであるチームには、高校時代に雑誌で見たような有名選手から、未来のJリーガーを目指す無名の選手まで、幅広く在籍していました。私もその中で必死に努力を続けましたが、次第に超えられない壁を実感。サッカー以外の道で生きていくことを決意しました。
    就職活動の際、体育学部出身という点を、コンプレックスに感じることもありました。経済や語学に比べ、スポーツというのは特殊な分野。社会人としての適性を判断される場でどのように見られるのかという点が、少々不安でした。そんな気持ちを解消してくれたのが、蝶理との出会いでした。努力を重ねて取り組んできたサッカーの話題を真剣に聞いてくれた面接官の姿勢に勇気をもらい、素直に話せたことを覚えています。

生地の面白さを知った、新人時代の“スワッチ作り”

    所属しているインナーウェア部は、婦人向けのインナーウェアやアウターなどの企画・提案・生産を主に行う部署です。製造を手がける縫製工場や素材を提供する生地メーカーと協力しながら、より良い商品を世の中へ届けています。
    繊維という素材の面白さを実感したのは、新人時代に取り組んだ“スワッチ作り”です。配属間もない社員の多くが取り組むその業務では、A4程の大きさの生地サンプルを台紙に貼り付けた『スワッチ』をつくるためにたくさん生地をハサミで切っていきます。できるだけ丁寧にハサミを扱い、生地を台紙に貼り付けていくその仕事は、朝から夕方までの一日仕事になることもあり、指にハサミだこができたのは良い思い出です。やり始めの頃はとにかく「大変だな。指が痛いな」とばかり感じていましたが、次第にそれぞれの生地が持つ手触りや、それを構成する組織の特徴が分かってくる。そうして知識が増えてくると、繊維が持つ繊細な美しさやバラエティの豊かさを感じることができ、後の提案にも生かせるようになるのです。知識を持たない自分には、とても大切で、思い出深い経験になりました。

人間味に溢れた場所

    入社4年目の11月から、海外トレーニー制度を使ってホーチミンとバンコクへ赴任しました。1年間ほどの期間ではありましたが、現地で得たものは多かったです。駐在員の働き方を間近で見られたことも、その一つです。遠く離れた日本から見ると、現地でスマートにビジネスを展開しているように思えていたその姿も、実は意外なほど泥くさいものでした。日本から寄せられるお客様の要望を受けながら、現地の縫製工場と苦労を共にして落としどころを見つける。さらに、東京や大阪といった蝶理の各拠点から届く問い合わせやリクエストにも応えなければならない。そこにある苦労とやりがいを、改めて知りました。
    スポーツ一筋で歩んできた私が、商社の世界に来て感じたことがあります。それは、苦労を重ね続けた先にのみ、ようやく結果が残るサッカーと同じ面白さが、蝶理の仕事にもあるということ。食事の場であっても徹底的に相手を楽しませたり、ビジネスの場では誠心誠意の努力をする。その結果、大きなビジネスをつかむ蝶理パーソンの姿は、練習の成果として1本のゴールを決める選手のそれと重なって見えるのです。これからも、人間味にあふれたこの場所で、頑張っていきたいと思います。

1日の仕事の流れ

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