蝶理で働く人

宋 建釗

個人の裁量と、商売を生み出せる環境を求め、商社へ

    実家は名古屋。大学は長崎で、職場は大阪です。大学時代の専攻は、流通やマーケティングです。当時から、個人の裁量が大きく、自ら商売を生み出せるような環境で働きたいという思いを抱いていました。そのため、漠然と、個人の裁量が大きいイメージのあった商社で、将来は働こうと決めていたことを覚えています。そういった経緯もあり、就職活動中はそれほど多くの企業を受けませんでした。やりたいことがはっきりしていたので、卸関係の商社を中心に数社ほど。その中で蝶理と出会い、縁あって入社へ至りました。
    現在の配属先は、合繊・カーシート部です。資材用途を中心とするポリエステル糸を販売する課と、私が所属し、自動車のカーシートに使われるファブリックを扱う課があり、国内のみならず、海外にも展開しています。私自身も、入社以来主に自動車関連の資材を扱ってきました。

関わる人全員にメリットのあるビジネスを

    合繊・カーシート部では、数年前から合成皮革を取り扱うようになりました。私はその開発と営業、さらにマーケティングを含めた市場調査や販売先の見極め、メーカーや工場の開拓などを一手に任されています。
    このビジネスは、「ファブリック以外の商材も扱いたい」という、数年前に抱いた私の思いから生まれています。当時、客先との商談の中でも「合皮製品は扱っていないの?」といった声がありました。前述の思いを抱いていた私は、「ニーズがあるなら、ぜひ取り組んでみたい」と考え、製造できる工場を検討。その中で、とあるメーカーと出会いました。小さな工場ですが、その技術力の高さは業界内でも屈指の会社です。彼らと契約を結ぶことで、確かな品質を持った製品が供給できるようになりました。
    ゼロから始まったビジネスですが、現在は利益をもたらすまでに成長しています。また、国外から寄せられる現地製造・現地納品のニーズに対応するために、国内工場と海外の工場による技術提携も実現させました。もちろん、その提携により協力工場にもしっかりと利益が生まれる仕組みを構築しています。ビジネス成立の大前提は、関わる人全員にメリットがあることです。

自ら商売をつくる、面白さと苦労

    自ら商売を生み出すというのは、とても面白い。但し、達成するためにはたくさんのハードルもあります。私が直面したのは、海外品の品質問題。技術提携によりノウハウは共有されていますが、初歩的な品質管理の仕方や考え方にギャップがあります。例えば、日本ではNGになる品質でも、向こうでは「なんで? 使えるよ?」と思われてしまう。こうしたいわば価値観の違いは、なかなか溝を埋められないものです。
    新たなビジネスに取り組めている理由の一つは、人・風土に恵まれていたことが大きいかもしれません。中でも、直属の上司にはお世話になりました。私がこのビジネスの相談を持ちかけた際も、勢い良く「やろう!」と後押ししてくれました。もちろん、ビジネスとして可能性がないアイデアに関しては門前払いですが、本件のような利益を生み得る提案に関しては、積極的に応援してくれる。その考え方には、励まされると同時に多くのことを学んでいます。
    ゼロからビジネスを成長させていく過程を通じてつくづく感じることは、私たちの商売は人と人のネットワークが命だということです。例えば、販売先や協力工場と良好な人間関係を築き、ビジネスに対して前向きになってもらわないといけない。そのためには、数字や事実を使って納得させるロジカルな説得力はもちろん、共にお酒を交わし笑い合うコミュニケーション力も必要です。相性はあると思いますが、向いている人にとってはとことん面白い仕事なんではないでしょうか。

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