蝶理で働く人

森田 彩香

友人の紹介から始まった、商社ビジネスとの出会い

    実は、就職活動時、商社にも強い希望があったわけではなかったんです。それよりもイメージをしやすい大手企業ばかり受け、あまり上手くいかない面接に落ち込むような学生でした。そんな中、ある時友人の紹介で出会ったのが蝶理。初めは「専門商社って?」といった程度の知識しかなかったのですが、面接で出会った社員の方々が本当に魅力的な方ばかりで。次第に志望度が高まり、小さな頃から海外志向が強かったということもあり、入社を決めました。研修後の配属から、現在に至るまで、ライフサイエンス部に所属しています。繊維や化学品を主力の商材として扱う蝶理において、ライフサイエンス部は“口に入るもの”を扱う部署で、具体的には食品添加物や家畜用の飼料添加物を取り扱っています。その中でも、私はイタリアやオランダなどヨーロッパから健康食品の原料を輸入し、国内メーカーへ販売、さらに一部最終製品の輸出などに携わっています。原料の輸入から販売、さらに製品化に向けた企画など、商売全体のスキーム全てに関わるため、ルーティンの業務はほぼありません。また、輸入に際してのスケジュールや数量の調整は現地の仕入先と直接やりとりをするため、海外との交渉も日常茶飯事。船積み時期ともなると、本当に多くのメールや電話に対応することになります。

国民性を理解して、商流をつくる

    国際間のビジネスに携わっていて日々感じるのは、やはりその国ごとに異なる国民性やカルチャーを理解することの難しさです。例えば、日本での交渉には些細な言い回しや気遣いがすごく大切ですよね。相手への伝え方1つで、その交渉結果を大きく左右する場合もあります。しかし、相手がヨーロッパの仕入先となると話がまったく違います。ヨーロッパでは、いかに要件をストレートに伝えられるかがとても大切。「あなた方には仕入先としての責任があり、それを果たしてもらえないとこのようなリスクが発生します」ということをいかにはっきりと直球で伝えるかを意識しています。また、国ごとに異なる品質への要求を理解してもらうことも大事ですね。特に日本では、製品の元となる原料においても極めて高度な品質が求められることが多く、口に入るものとなればなおさらです。そのため、仕入先にもそうした品質保持の必要性を伝え、いかにコントロールできる体制をつくれるかという点も非常に大切なポイントの1つです。それから意外に困るのが、ヨーロッパのバカンス(笑)。ヨーロッパでは“バカンスのために生きている!”という方が想像以上に多く、彼らは平気で2ヵ月くらい休んじゃうんですね。輸入や販売に際して必要な書類の用意や手続き、品質管理や移動の導線など商売に必要なあらゆる流れを、そうしたスケジュール上のリスクも想定した上で計算しながら仕事を進めていきます。

女性ならではの発想で、まだ見ぬ流行を巻き起こす

    「商社の営業って、男性が活躍しやすいフィールドなんだろうな」入社して間もない頃抱いていたそんな印象は、働いていく中でいつの間にかなくなっていました。もちろん、男性が有利な場合もあるでしょうし、時には宗教上の理由で女性が受け入れられない海外市場もあります。ただ一方で感じるのは、“女性目線で提案できるからこそ有利に働くケースがある”ということ。特にライフサイエンス部が扱う原料は最終的にサプリメントや化粧品として製品化されるケースも多く、そういった原料の提案の際には、女性だからこそ語れる美容やダイエットの知識を盛り込むことで、ぐっと提案が採用へ近づくことがあります。また、蝶理は専門商社ですが、その分1人ひとりの社員に与えられる裁量がとても大きいです。購買なら購買のみ、といった担当を細分化するということはほぼ無く、実際に私自身も購買から物流関係のデリバリー管理、営業、一部商品企画の提案まで幅広く関わっています。そのため、仕事上非常に多くの方と日々やりとりをしています。そうした際にも、相手が望んでいることを察して対応できるように心がけています。
    今の業務を先輩から引き継いだばかりの頃は先輩が培ったビジネスを潰してはいけないということに必死で、周りを見る余裕はほとんどありませんでしたが、最近は女性ならではの視点で相手が望んでいることをいかに汲み取れるかを意識できるようになり、仕事が楽しくて仕方ありません。将来的には“化粧品専門の部署”など、女性の観点を活かしたビジネスモデルを蝶理に創ることが目標。現在扱っている原料や商流、企画の知識を活かして、日本中で流行するような商品や企画を自分発信で生み出してみたいですね。まだ入社3年目(取材当時)の私でもここまで挑戦させてもらえる蝶理で頑張っていれば、きっとそれが叶うような気がしているんです。

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