蝶理で働く人

上野 勇樹

バックパック1つで各国を巡った大学時代

    大学時代は、長期休みの度に2ヵ月間ほどバックパックで海外を旅しているような学生でした。アジアの国々の安宿で地元の人々と接し、価値観の異なる相手とコミュニケーションする面白さを知る中で、自然と「海外と携われる仕事がしたい」という気持ちに。そのため、就職先として“商社”に強いこだわりがあったというよりは、海外をフィールドに活躍できる会社という視点で探していた記憶があります。
    入社後は、ほぼ一貫してアパレル業界に携わっています。衣料品の生産では、お客様を始め生地メーカーや付属メーカー、2次加工メーカー、縫製工場など多くの方々と関わりながらモノづくりを進めていきます。私達の仕事は、企画開始から納品までの長いスケジュールの進捗を管理し、関係する多くの人の間で調整役となること。最終的な予算と納期をコントロールし、お客様に納得してもらえる製品にするということが重要な役割です。また、アパレルでは『開発段階』『サンプル段階』『生産段階』という、各段階が同時に動きます。例えば、来年の春・夏シーズン向け商品の生産と、再来年の春・夏シーズン向け商品の開発が同時並行で行われる訳です。そうした各段階をしっかりと動かすことも、大切な業務ですね。

いざという時にものを言う、生産現場とのコミュニケーション

    2003年に1年間、2006年からは3年間ほど、中国・上海へ駐在しています。現地での経験は様々な面で役立っていますが、その1つが“まずは相手を理解しようとする姿勢を見せること”です。「郷に入っては郷に従え」と表現されるように、異なる文化を持つ相手に対して、こちらのやり方を押しつけるだけでは上手くいきません。まずは時間をかけて会話を重ね、時には食事やお酒で親交を温め、信頼を勝ち得た頃にこちらの要望を伝えることで理解を得ることができるのだと実感しています。
    また、現場に足を運ぶことも大切だと考えています。例えば、中国の田舎にある縫製工場を訪れた際も、管理者や社長がいる事務所だけではなく、実際に縫製している作業場に行くのです。実際に手を動かしている彼ら・彼女らと軽口を叩き合い「你好」と日頃挨拶を交わすことで、関係性ができる。そうしていれば、こちらが納期等で困った時にも現場から率先して協力してくれるような気がします。また、私自身が現場に出向いて実際に商品を触り、自身でチェックする。そういった地道なことからモノづくりを勉強できたと感じています。

考えることから、商社のビジネスは生まれる”

    仕事に限らず当たり前に大切な事ですが、“考えること”が商社の世界では非常に重要です。商社はメーカーと違い、“間を繋ぐ”仕事。別に当社から買わなくても、購入するルートは他にもあるとも言えます。それなのになぜ、蝶理を選んでもらえるのか。個人の力がその理由の1つになると、私は思っています。社員1人ひとりが培った信頼や関係性が、選ばれる理由になるのです。そのためには、日々お客様のことや商売のこと、自分のビジネスのやり方を深く考えることが大切ではないでしょうか。
    個人的には、就職活動も同じだと考えています。その会社で何をしたいのか、その会社のどこが気に入っているのか、それは先々のキャリアにどう役立つのかなど、未経験なりのビジョンを持って行動するべきではないかと思います。
    また、社会人には思わぬトラブルが付きものですが、商社の仕事なら、なおさらです。“商品がスケジュール通りに完成しない”“基準を満たしていない生地が上がってしまった”などは日常茶飯事。生地が遅れて納期が間に合わず、海外にある縫製工場へ直接出向いて何とか間に合わせた、なんてことは多くの営業スタッフが経験しています。ですが、そういった現場で汗を流して納品できた経験は貴重な財産になることも事実。想像よりきっと苦労も多いはずですが、その分成長できる仕事です。自分の頭で考え、苦労をものともしない方と一緒に働けることを楽しみにしています。

1日の仕事の流れ

  • 前の先輩社員を見る
  • INDEX
  • 次の先輩社員を見る

ページトップへ